自分探しおじさんが、中年の危機に罹患しがちな「イタイ趣味症候群」まとめ

中年に差し掛かると、仕事のキャリアも先が見え始め、体の衰えとともに、人生の終わり=「死」が視界に入りはじめます。若い頃から一心不乱に仕事に邁進してきた人や、ある程度の成功を収めたり女にもてたり人生を謳歌していた人ほど、「結局この人生でよかったのだろうか?」という不安感や「何も達成していないのに人生が下り坂になってしまった」という喪失感、「この人生に何か意味があったのだろうか?」という虚無感、そして「このままでは人生が終わってしまう!」という焦燥感に襲われます。
のちに説明しますが、こういった感情は決してよくないものではないと筆者はお伝えしたいと思っています。むしろ、人として順調に育ってます!と拍手を送りたいところです。

しかし、中年期特有のこの不安感・喪失感・虚無感・焦燥感に陥った人のほとんどは、「こんな気持ちになるなんて恥ずかしい」「こんな考え方じゃ駄目だ」「なんとかしなければ」と否定し、焦り、もがいてしまうようです。そこから、通らなくてもいい横道に入り込み、遠回りしてしまうのです。今回は、そうした遠回りになりがちな行動をまとめました。名付けて「イタイ趣味症候群」です。

中年の危機に罹患しがち!「イタイ趣味症候群」辛口まとめ

若作りおじさん

ジム通い、白髪染め、若見せファッション。加齢とともに明らかに衰えてくる外見を受け入れられず、必死でもがくおじさん。清潔感や健康増進はもちろん周囲に好感を与える好ましいものではありますが、外見にあまりにこだわりすぎると、だんだん辛くなるので注意が必要です。加齢の影響は、髪や肌ツヤをはじめあちこちに生じ始め、そのうち若作りはほころびはじめます。酒も脂っこい食事も前のようには消化できません。それなのに若いふりして宴席で無理をすると臓器に負担をかけ、排泄物のような嫌な体臭になったり、重病に陥ったりしかねません。
年齢とともに、老いを受け入れ若さを手放す勇気こそ、おじさんのかっこよさと心得ましょう。

不倫おじさん

モテていることで「オレはまだまだ終わっていない!」と思いたい人がしばしば罹患します。キャバクラで武勇伝を披露してちやほやされたり、会社の若い子を飲みに誘って影で嫌われたりする程度であればまだ軽傷。始末に負えないのは、中年になってからの自称”本気の恋”です。恋のトキメキは脳内麻薬の一種ですから、彼女を思うだけで世界が鮮やかに見えるのも無理ないのですが、いつしか色あせるのもまた恋のさだめ。あっけなく夢から覚めた時、家族も仕事も全てを失った自分と毎月の慰謝料に身震いしないように、くれぐれも気をつけましょう。
子供じみた恋から卒業し、性別や年齢を超えた愛に目覚めるのがおじさんの必須課題と心得ましょう。

蕎麦打ちおじさん

なぜ「蕎麦」なのか不明ですが、おじさんが惹かれる何かがそこにあるようです。
そば打ち修行だけならまだ良いのですが、おじさんは独立開業を夢見がちです。上司や取引先にに頭を下げたりコミュニケーションが取れない部下に頭を悩まされたり、満員電車にゆられることもなく、黙々と蕎麦を打つ人生に憧れるのでしょうか。しかし!少子化・経済低迷の今、空き家も増え続けていますし、外食市場の競争は信じられないほど激化しています、どうか安易に早期退職しないように。事業プランは堅実に。貯金がそこをついてから震えないように、くれぐれも気をつけましょう。
子供の運動会のリレーで転びがちなおじさんには、急激な人生の方針転換は負担が大きすぎますよ。

トライアスロンおじさん

ランニング・サイクリングから始まって、トライアスロン、ウルトラマラソンと、なぜか地球全部を走破したがるのもおじさんの特徴です。会社でマウンティングができなくなった替わりに、世界中にマーキングしたい…その気持ち、わからなくもないです。それに身体は健康になるし、ランニング仲間もできるし、大会出場後などは充実感いっぱいですよね。
でも、本当に走ってばっかりで人生終わっていいのでしょうか?来たるべき老年期までに、大事な何かから逃げていないか、たまには立ち止まって自分の背中を振り返るのがおすすめ。どんなに前だけを向いて遠くまで長距離を走っても、積み残した課題がいつかあなたに追いつき、あなたを捕らえる日がきます。

自己啓発おじさん

なぜ、「1%のビジネスマンだけが知っている」「世界最強の」「ハーバード流の」「仕事に効く」「教科書」「が9割」なのか。どうしてこういう本を何冊読んでも問題は解決せず、書棚だけが膨らんでいくのか。
それはそれが、英会話、ダイエット、禁煙と同じく、リピーター続出の旨味のあるただのコンプレックス市場だからなのです。
おじさんはそろそろ、餌のように与えられるジャンク本から卒業し、後世に残す本当に意味のある言葉を一行でもいいから生み出したいもの。

番外・ポケモンGOおじさん

郊外の商店街や公園、すなわちポケストップにたむろしているのは決まっておじさんです。おじさんは小さい頃ポケモンで遊んでないんです。ゲームボーイじゃなくて、ゲーセンの格闘ゲーをやってたんです。だから、スマホを持ってレアポケモンを集め歩く仮想の旅は、とっても新鮮で胸踊る体験なんです!
でもでも、それ、ただのデジタルデータなんです…。誰かの財布にお金が入る、ただの課金システムなんです…。時間とお金は、リアルに減っていってるんです…。

以上、中年の危機におじさんが突如夢中になりがちな「イタイ趣味症候群」をまとめてみました。これらの活動で貴重な中年期を無思考に通り過ぎてしまわないように気をつけましょう。
中年期は、喪失感や焦燥感、虚無感から逃げたり、それらの感情を何か別の活動で麻痺させたりしていてはもったいない!それらの感情と真正面から向き合って、新たな宝を発見するという最大のココロオドル冒険に、勇気を出して、さあ、一歩踏み出してください!

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